おゆがたり

温泉、銭湯、サウナetc. お湯にまつわるひとりごと。

浜の湯 (杉並区浜田山)

休日なのにお仕事。
そんなこと日常茶飯事で疲れませんか?
今日の自分がまさにそれ。
休日出勤の帰りの井の頭線にグッタリとして乗っていた時にひらめいた。
こういう時は銭湯に限る。
浜田山に銭湯があるのを思い出し、さっそく途中下車。
駅を出ると右へ。商店街を数分も歩くと見えてくるのが浜の湯。
立派な破風造りの伝統的な銭湯である。
そして、今流行のフロント形式ではなく、昔ながらの番台。これですよ、これ。まさに銭湯。

番台のおばちゃんに挨拶しつつ入浴券を渡して脱衣所へ。
造りは古いけど、メンテナンスは行き届いているようで小奇麗である。
天井は高く、シーリングファンが回っており、昔の学校みたいだ。
島式ロッカーの上には、売り物の各種お風呂グッズがカラスケースに入っており、昔ながらのスタイルがここにも残っていた。
ロッカーは100円入れて後で帰ってくる形式なので、100円玉を忘れずに。

浴室は天井が高く、ガランも余裕を持って配置してあるので開放感がある。
ガランにシャワーもついているが、水量がいまいちなのはご愛嬌。
先客はおじいさん一人だけ。日曜の夜10時ちかくとなれば、そんなものか。
浴槽は2つ。
ジェットやらがついている広めの浴槽と、深風呂になっている狭い浴槽。
広い方が、狭い方よりお湯は熱め。というか、自分にとっては熱すぎくらい。深風呂の方の熱さが自分にはちょうどよかった。
ガランで休憩している時、外窓をちょっと開けると秋の夜の風が入ってきた。いい季節である。
しかも、途中からおじいさんが上がってしまったので、銭湯を独り占め状態。
嗚呼、これはいい。これは癒やされる。銭湯の醍醐味を満喫できた。
結局、お客は自分がお風呂を上る時に若い男が1名、銭湯を去る際に入れ替わりでおじいさんが一人入ってきただけであった。

銭湯を出て、もと来た道をたどり浜田山の駅まで、秋の夜風にあたりながらのんびり歩く。
途中下車もいいものである。
仕事に疲れたら、また来よう。
そう思わせる、実にいい銭湯であった。

浜の湯
杉並区浜田山3-24-4


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