おゆがたり

温泉、銭湯、サウナetc. お湯にまつわるひとりごと。

神明湯 (三鷹市牟礼)

今日は夏の暑さも一段落で、どんよりとした曇り空。
暑くないのはいいが、なんとも気分が乗らないそんな日曜日。
こんな時は銭湯で行こうと思い立ち、自宅より一番近い銭湯、三鷹市牟礼にある神明湯へ。
三鷹台駅よりひたすら坂を登る。なるほど、駅名の通りここは台地なのだ。
途中、玉川上水、牟礼の里公園と緑に和みながら徒歩15分ほどで人見街道まで到着。この交差点すぐそばに神明湯は佇んでいた。

神明湯

銭湯ではお馴染みの松竹錠の下駄箱。ああ、ここは銭湯だと実感する瞬間。
フロントで450円を支払い、暖簾をくぐると脱衣所。
天井が高い銭湯独特の造りがじつによい。

神明湯で特筆すべきところは露天風呂があるところ。
さすがに温泉旅館にあるようなものと比べると見劣りするが、開放感はなかなかのもの。
湯船は3人も入れば一杯になりそうなミニサイズだが、贅沢は言いますまい。
450円で入れる露天風呂と割り切れば、実に趣きのあるものである。

午後4時過ぎの開店直後に行ったのであるが、おおよそ20人くらいすでにお風呂を楽しんでおり、なかなか盛況な感じ。
意外だったのは、年配の方以外にも、大学生くらいの若者が5,6人はいたこと。
後で調べると、この周辺には学生寮が集まっているようで、なるほどその寮の学生かと合点がいった。
寮の狭いであろう風呂(あるいはシャワーのみか)に比べれば、この銭湯の広さを求めたくなる気持ちはよくわかるというもの。
おそらくは寮の先輩から後輩へ、神明湯の存在が伝えられていくのであろう。

1時間ほど風呂を堪能し、神明湯を退出。
空は相変わらずどんよりとしているが、雨が降るようなこともない。
夕涼みも兼ね、来た道を再び三鷹台の駅へと戻る。
途中、玉川上水沿いをちょっと散策してみた。
鬱蒼とした木々と蝉の鳴き声、流れる水の音。
東京にいるとは思えないほどの大自然シチュエーションであり、夕涼みには持ってこいのスポット。
神明湯とセットで味わうべきであろう。

神明湯
三鷹市牟礼3-8-16


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